2024年9月にグランドオープンした新潟県小千谷市の複合施設「ホントカ。」において、DERTAがコミュニティデザインを担当。オープン前から約2年間に渡り、持続的なコミュニティ形成を支援いたしました。プロジェクトの背景新潟県小千谷市の中心市街地における「賑わい・交流・憩いの創出」を目的として、2024年9月にグランドオープンした、ひと・まち・文化共創拠点「ホントカ。」(以下「ホントカ。」という。)は、図書館としての役割を担いつつ、地域のにぎわい創出を目指した複合施設です。新潟県小千谷市は、図書館等複合施設整備事業の情報環境構築業務 公募型プロポーザルを実施。DERTAが参画するおぢや複合施設プロジェクト共同企業体※1は、最優秀提案者として選定されました。多様な可能性を生み出す共創の場を目指す「ホントカ。」では、コミュニティの持続的な形成が不可欠だったため、特にコミュニティ組成の実績が豊富なDERTAはコミュニティデザインを担当しました。※1 おぢや複合施設プロジェクト共同企業体とは、地元・新潟を愛する技術やデザインの専門家たちが参画したプロジェクトチームです。関連リリース:新潟県小千谷市「図書館等複合施設整備事業 情報環境構築業務 公募型プロポーザル」の最優秀提案者に選定。取り組みについてコミュニティ設計コミュニティ設計にあたっては、まず今後関わりうる潜在的な担い手に着目し、リサーチとヒアリングを実施しました。どのような人々が「ホントカ。」や小千谷の地域に関心を持ち、どのような関わり方を望んでいるのかを丁寧に把握することで、地域に根ざした多様な関係性の可能性を探りました。その上で、コミュニティを運営していく中心的な役割を果たす存在が必要と考え、立ち上げ期から共に場づくりを進めていただけそうな市民の方々に声をかけ、コアメンバーとして参画していただきました。これにより、初期段階から主体的な関わりを促し、「コミュニティは関わる人みんなで育てていくものである」という意識を醸成しました。コミュニティイベント企画・運営具体的にコミュニティが立ち上がると、市民主体のコミュニティイベント「what!おぢや〜at!おぢや探求部〜」を毎月開催し、全12回の定例イベントを企画・運営。このイベントは、「ホントカ。」について、市民のみなさんと行政が一緒に対話しながら進める小千谷リビングラボ「at!おぢや」から生まれた“探求部”という部活動形式の集いであり、軽食付きの交流会と、地域に関わる登壇者によるライトニングトーク(LT)を交互に行う構成となっています。小千谷というまちの「人」にフォーカスし、参加者それぞれが持つ小千谷のかけがえのない記憶や魅力を共有し合うことで、自分自身の「推し小千谷」を見つけていくことを目指しています。登壇者には地域で活動する多様なプレイヤーを招き、まちに根ざした立場から日々感じていることや取り組みを紹介いただきました。LT後は感想を共有する時間を設け、参加者同士の気づきを引き出し、回を重ねるごとに、地域内外から関心を持つ多様な参加者が集まり、新たなつながりや対話が生まれる場となりました。システム活用ワークショップの企画・運営加えて、市民参加型の情報発信ツール「コトノハ」の導入にあたり、利用者がその機能や魅力を理解し、実際に活用できるようになることを目的としたワークショップを企画・運営しました。このワークショップでは、コトノハの基本的な仕組みや編集方法に加え、参加者自身が自らの関心や活動に基づいたページを作成する体験の場を提供。図書館利用者が本を「読む」だけでなく自分の気持ちも「伝える」行動へと一歩踏み出すきっかけをつくり、ホントカ。がめざす「情報と人が出会う場」としての機能強化を支援しました。DERTAの伴走期間を経て、現在は立ち上げ期から関わってくださった市民の皆さんを中心に、コミュニティの活動を継続しています。共創の土壌が地域に根付き、「ホントカ。」を拠点とした取り組みは今も広がりを見せています。お客様の声● 小千谷市職員の方の声小千谷市 ご担当者様what!おぢやをしたら小千谷の本町にサウナが走ってくることになりました。どういうことか順を追ってお話します。what!おぢやに登壇した水落さんはトレーラーサウナを経営している方でした。登壇者たちの話を聞いて、参加者たちも話していたところ「この屋上で星を見ながらサウナ、なんてのも良いですよね」「施設的には大丈夫ですか?」と声があがりました。キッチンカーも上がる屋上なのでいけそうです、やるようなら声をかけてください。と答えて1か月も経たないうちにサウナの打診がありました。あの時の話が本当に形になったのか、とその実行力と速度に驚いています。こんなことがこれからも起きるよう、伴走していきたいです。●コミュニティメンバーの声谷口様what!おぢやのコミュニティイベントは小・中・高校生から大学生や社会人、最高齢は70代の方まで幅広い方々が参加しています。登壇するプレイヤーの方々の熱量もさることながら、参加する方々の熱量も回を増して高まっていき、月一回のイベントを楽しみにしている方も多いです。こうした年代を超え様々なプレイヤーが関わるコミュニティは、小千谷でも数少なくとても価値あるものなのでぜひ承継したいということで、現在は市民が立ち上げたNPOが運営を引き継いでいます。LTイベント以外のスピンオフ企画も動き出しており、what!おぢやコミュニティを起点に小千谷で新たなムーブメントが生まれるのが楽しみです!Credit(関係者一覧)企画:おぢや複合施設プロジェクト共同企業体コミュニティ設計:坂井俊、岩切 健一郎、山之内麻菜イベント企画・運営:山之内麻菜