新潟市 産業政策・イノベーション推進課と公益財団法人 新潟市産業振興財団が運営するDXプラットフォームは、DXによる新たなビジネス創出を促進する会員制プラットフォームです。ここでは、新潟市の企業・団体向けに「業界・業種の垣根のないDXの共創の場」を提供し、実証実験支援までの総合サポートを行っており、61の企業・団体が会員に登録しています(2025年3月時点)。DERTAは2023年度から本プロジェクトを支援しており、2024年度も、2024年6月と2025年3月に開催された会員向けオフ会の企画・運営を支援いたしました。プロジェクトの背景や取り組みをご紹介します。2023年度の取り組みはこちらプロジェクトの背景DXプラットフォームでは、会員企業同士が各社のDXプロジェクトを推進するための、共創の場を提供しています。年に数回開催されるオフ会は、参加企業間のより深い連携と活発な議論を促進することを目的に実施されてきました。しかしながら、より主体的かつ継続的な関係構築の場としてのあり方に課題も見えてきていました。また、DX推進においては経営層や組織リーダーのみならず、現場で実務を担う担当者の役割が極めて重要であるという認識のもと、参加者の対象を経営層に限定せず、誰もが気軽に参加し、学びや交流ができる場を目指していました。こうした背景を踏まえ、弊社が2023年度に毎月開催していた「広義のデザイン」をテーマにしたミートアップイベント「DERTA JAM with BEECL(※現:DERTA Jam)」の取り組みにご共感いただき、参加者同士が自然に情報交換や対話を行える場の創出についてご依頼をいただきました。2024年度も引き続き、単なるデジタル導入にとどまらない「X(トランスフォーメーション=変革)」の本質を深掘りすることが、会員企業にとって不可欠なスキルであると設定。現場のリアルな声に耳を傾けるとともに、参加者同士の主体的な対話を促進するワークショップを中心としたプログラム構成といたしました。概要「新潟市DXプラットフォームオフ会 with Groov 編集会議 ~地方の人材課題の解決策をDX視点で考える~」日時:2024年6月12日(水)15:30-18:30場所:WorkWith本町3Fスケジュール:【第一部】アイスブレイク 地域課題のレクチャー DX視点で課題解決を考える際のポイントレクチャー 課題解決グループワーク【第二部】交流会登壇者:◆伊藤綾 氏 | きら星株式会社 代表取締役◆宮崎芳史 氏 | NIIGATAマイプロジェクト☆LABO実行委員長 / 新潟県高校教諭◆永井大地 氏 | 株式会社モアソビ 代表取締役 / 株式会社DERTA6月のイベントテーマは「地方の人材課題」。今回はDERTAが運営する、地域の専門家が「いま地域に必要な情報」を共有するメディアアプリ「Groov」で日々地域課題を発信する伊藤氏、宮崎氏、永井氏の3名をゲストに迎え、ゲストが持ち寄った3つの地域課題について、グループで解決方法を考えました。今回は、解決策の幅を広げるために、アイデアの質より量を重視。普段なら見送る案も含めて多くのアイデアを机上にあげることで、より創造的なアイデアを生み出すことを目指しました。交流会では、参加者同士がそれぞれの経験や視点を共有し合い、具体的な解決策やアイデアが生まれる場面も見られました。特に、プログラミング教育や最新技術についての議論は盛り上がり、技術者同士の情報交換が積極的に行われました。「新潟市DXプラットフォームオフ会with DERTA 〜新潟県内企業が取り組むDXのリアル〜」日時:2025年3月11日(火)15:00-18:00場所:WorkWith本町3Fスケジュール:【第一部】アイスブレイク 登壇者2名による発表:自社のDX取り組み事例 個人ワーク:「気づき」「取り入れたいこと」の記録 グループディスカッション 【第二部】交流会登壇者:◆渡辺安之 氏 | 株式会社花安 代表取締役◆蛭子拓夫 氏 | 株式会社サーティファイ ビジネスディベロップメント部部長 / 新潟県立大学地域連携推進センター客員研究員3月のイベントテーマは「DXのリアル」。DXの推進は多くの企業にとって重要な経営課題となっていますが、「どこから始めればよいのか」「どのように進めていけばよいのか」と悩まれている企業も少なくありません。本イベントでは、新潟県内でDXに先進的に取り組む2社の代表者をお招きし、実践的な取り組み事例をご紹介いただきました。渡辺氏には「DXは業務プロセスの効率化だけでなく『風土改革』であること」について、蛭子氏には「DXを活用した新規事業展開の実例」について、お話しいただきました。参加者は、登壇者のお話を聞きながらオンラインホワイトボードツールMiroに「気づき」や「取り入れたいこと」を記録し、グループ内で共有し合いました。参加者の声【2024年6月】自分たちで考えてアウトプットできるよい機会になった。運営の雰囲気も良く、交流会でもたくさんの人と交流できてよかった。【2025年3月】登壇者の2人の話が面白くとても参考になった。2者の話に共通点と対象的な部分があって聞きながら比較できてよかった。とても雰囲気がよく学ぶ意欲の高い方々が多くて刺激になった。DXの実例や具体的な体験談が聞けて有意義な時間だった。お客様の声株式会社DERTA様の企画・運営により、参加者同士が自然に交流できる雰囲気が醸成され、大変有意義な場となりました。講義形式のオフ会と比べ、カジュアルながらもテーマ性のあるプログラムが印象的で、参加者の皆様が積極的に意見交換を行う姿勢が見られた点も大きな成果です。今後も、こうした機会を提供し、企業間の連携や新たなプロジェクト創出につながるよう後押ししてまいります。Credit【2024年6月】企画、ディレクション:丸山太一、春川英広、齋藤華イベント運営:丸山太一、齋藤華ファシリテーション:齋藤華【2025年3月】企画、ディレクション:齋藤華、平山茉咲イベント運営:齋藤華、山之内麻菜、平山茉咲ファシリテーション:平山茉咲