DXプラットフォームとは、新潟市 成長産業・イノベーション推進課と公益財団法人 新潟市産業振興財団が運営する、DXによる新たなビジネス創出を促進する会員制プラットフォーム。業界・業種の垣根のないDXの共創の場を提供し、実証実験支援までの総合サポートを行っており、58社・団体が会員に登録しています(2024年2月現在)。DERTAは、2023年9月と2024年2月に開催された会員向けオフ会を企画・運営いたしました。プロジェクトの背景や取り組みをご紹介します。プロジェクトの背景DXプラットフォームは、会員企業同士が共創し、各々のDXプロジェクトを進めています。年に数回行うオフ会は、オフラインコミュニケーションの場としてより深い連携や議論のサポートを目的に行っていましたが、積極的なリレーションを築く場作りに課題を感じていらっしゃいました。また、DXは経営層や組織のリーダーだけでなく、実際にDXを推進する現場の担当者が重要となることから、参加者は経営層と限定せずに気軽に参加して学び、交流できるイベントを目指していました。そこで、DERTAが毎月開催している広義のデザインをテーマにしたミートアップイベント「DERTA JAM with BEECL」の活動を評価いただき、参加者が情報交換しやすく、話し合える環境を作りたいというご依頼を受け、サポートさせていただきました。このような経緯から、2023年9月のオフ会は「DERTA JAM with BEECL」とのコラボイベントとして企画。当日の参加者からの満足度を評価いただき、約半年後の2024年2月のオフ会も担当いたしました。お客様と共に初回の振り返りを行う中で、DERTAが提案したテーマは「プロジェクトマネジメント」。会員からも「DXに関連する技術はあるが、事業の立ち上げ方や牽引の仕方がわからない」という声が上がっており、関心度の高いテーマであることもうかがえました。表面的なDXではなく、“X”(トランスフォーメーション=変革)の深掘りは会員に必要不可欠なスキルであるとして、講義とワークショップを重視してプログラムを構成しました。概要「新潟市DXプラットフォームオフ会 feat.DERTA JAM with BEECL 〜サービスデザインの観点からDXを考える〜」日時:2023年9月27日(水)15:30-18:30場所:MOYORe:スケジュール:【第一部】アイスブレイク ミニ講演/ライトニングトーク グループディスカッション 【第二部】交流会登壇者:◆武田修美 氏 | 事業環境創造研究所[BEECL]所長 / 株式会社MGNET 代表取締役◆米山知宏 氏 | 株式会社DERTA / 株式会社コパイロツト◆井越拓人 氏 | 株式会社ガゾウ 技術部 ソフトウェア◆上坂高寛 氏 | 株式会社新潟人工知能研究所 企画営業部部長サービスデザイン思考を軸に事業活動を展開する武田氏と、DXプラットフォーム会員から、DXの取り組みを行う井越氏、上坂氏。そしてDERTAからはプロジェクトマネジメントを担当する米山が登壇。「サービスデザインの観点からDXを考える」をテーマに、ライトニングトークを実施しました。当日は、DERTAが保有するクリエイターコミュニティ「cos DERTA」の運営メンバーも参加し、DERTA JAMの形式に沿って進行。武田氏のキーノートスピーチから始まり、各ライトニングトーク後に感想シェアと質疑応答の時間を設け、テーマへの学びを深めました。第二部は、参加者同士が情報交換をする交流会を開催。DXプラットフォームの枠を超え、様々な業種・職種の方々がそれぞれ直面している課題や知識を持ち寄り、発見や学びが生まれる時間となりました。「新潟市DXプラットフォームオフ会 with DERTA 〜DXの牽引に不可欠な『プロジェクトマネジメント』を学ぶ〜」日時:2024年2月5日(月)15:00-18:00場所:MOYORe:スケジュール:【第一部】アイスブレイク 講演「プロジェクトマネジメントについて」 ワークショップ 【第二部】交流会新たなテクノロジーの導入、プロセスの改善、組織全体の改革など複雑な変革が求められることが多いDX。組織・チームで共通認識を持ってゴールを目指すために、DXの“X”(トランスフォーメーション=変革)にフォーカスし、プロジェクト推進に不可欠な「プロジェクトマネジメント」をテーマに開催。講演にはDERTA米山が登壇し、プロジェクトマネジメントの定義から実際に行う際のポイントや考え方まで、実務経験に基づいた知識をお伝え。グループワークを織り混ぜることで、参加者同士のナレッジが共有される場面もありました。会員向けの事前アンケートで関心の高かった「プロジェクトマネジメント」。「DXの何から手をつけて良いかわからない」といった悩みに寄り添えるよう、実践面についての理解を深めていただく時間になりました。参加者の声【2023年9月】普段受託業務のみでDXを考えることはなかったが、「出来ることから変えてみる」という意識で変革を起こせるようになりたいと思った。普段交流のなかった企業の若手社員の方々と交流が持ててよかった。【2024年2月】ゴール設定の方法によって、メンバーのモチベーションにつながることに気付けたことがとても良かったです。特に、将来の状態やメンバーの思いをゴールにすることは非常に大事だと感じます。是非実践したいです。担当している業務によってマネジメントの悩みは様々だと感じました。実際にPJ遂行時すぐに使えるスキルなどを解説していただき、わかりやすかったです。お客様の声DXを推進していくうえで必要だと感じていた「サービスデザイン」と「プロジェクトマネジメント」ですが、専門的な知識であることから、会員企業皆様の理解を深める機会を提供できずにいました。DERTAさんがそれらをテーマとしたイベントをオフ会として提案してくださり、非常に好評なオフ会を開催できました。参加者からは、「新たな発見や考え方を学ぶことができた」「参加者同士でプロジェクト進行時に持つ悩みや考え方をディスカッションできてプロジェクトマネジメントの理解が深まった」といったお声をいただきました。今後も会員企業の皆様からご満足いただけるテーマを設定し、定期的にオフ会を開催していきたいと思います。Credit【2023年9月】企画、ディレクション:春川英広、齋藤華イベント運営:春川英広、齋藤華ファシリテーション:齋藤華サポート:DERTA JAM with BEECL運営メンバー(藤岡恭平、江口綾、中村華子、小荒井麗、丸山翔)【2024年2月】企画、ディレクション:米山知宏、春川英広、齋藤華イベント運営:米山知宏、春川英広、齋藤華、山之内麻菜ファシリテーション:齋藤華