2022年4月11日・18日、DERTAは株式会社リプロネクストのセールス・ディレクターを対象に、サービスデザイン研修を実施いたしました。同社は新潟を拠点に、メタバースやXR(VR・AR)を使って地域・企業の課題解決を行うWebマーケティング企業です。官公庁や教育機関、広告代理店など幅広い業界のお客様とお取り引きがあり、集客や採用、広報といった各々の課題に寄り添ったサービスを提案しています。創業6期目(2022年当時)、20〜30代の若手社員が活躍するスタートアップ企業である同社。代表の藤田 献児氏への事前ヒアリングにて、さらなる成長を目指す上で「本質的な課題を定義し、顧客に提案する力」を伸ばしていきたいとのお声をいただきました。ヒアリング内容を元に、DERTAは研修を設計。サービスデザイン概論の座学や課題分析力の向上を目指したワークショップを通し、心を動かす提案力を身につける実践型の研修を行いました。概要日時:2022年4月11日(月)18日(月)両日13:00-15:00 場所:MOYORe:スケジュール:【1日目】会社紹介・自己紹介アイスブレイク今回の研修の目的・目標サービスデザイン概論フレームワーク紹介とワークショップ提案の流れ(as is / to be):現状分析(3C分析 / PEST分析 / プロダクトポートフォリオマネジメント)PEST分析、プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントを実際に行うワークショップ宿題:ペルソナ&ジャーニーマップ【2日目】フレームワーク紹介とワークショップ:SWOT分析 / クロスSWOT分析(自社分析)、ペルソナ・ジャーニーマップまとめ全体の進行は、弊社CEO坂井とCDO須貝が担当。「本質的な課題を定義し、顧客に提案する力を身につける」 をゴールに、最も身近である自社を題材に座学とワークショップを織り交ぜた構成で実施しました。研修中は、ホワイトボードツール「Miro」にてリアルタイムで気づきや発見を記録し、終了後も当日の温度感と共に振り返ることができるようにしています。レクチャーパートでは、顧客と向き合う姿勢として大切なサービスデザインについて、重要視されている背景や思考のプロセスについてお伝えしました。実践パートでは、課題分析に役立つフレームワークをご紹介。PEST分析のフレームを使ったワークショップは、同社のお客様やサービスをマクロ視点で見つめ、世の流れの中で何から影響を受け、どのような状況なのかを整理・分析。議論の中で出てきた「5G」「AI」「教育IoT」といったキーワードとの関連性やトピックを洗い出しました。続いて行ったプロダクト・ポートフォリオ・マネジメントのワークショップでは、既存事業を分解して位置付けを整理。今後伸ばすべき事業や強化・投資すべきサービスを探りました。今回の研修では、戦略設計を行うための重要な思考や、フレームワークを重点的にお伝えしました。まず、自社を深く理解し課題解決を行うことは、会社と個人の成長に繋がりますそしてその思考を定着させることは、クライアントワークの際にお客様の潜在的な課題を把握し、よりよい提案をする上でも役立つことでしょう。参加者の声自社の状況を外部要因等と組み合わせて考えていくことがこれまであまりなかった。良い機会になった。「Miro」を使ったワークショップの進め方そのものが参考になった。自社の強みと弱みについて考える機会になったし、課題も見えてきた。ペルソナ、カスタマージャーニーマップについて、分かっているつもりだったが、プロにフィードバックをもらえて理解が深まってよかった。お客様の声研修を受けさせていただき、リプロネクストが提供する価値や事業、お客様の状況・課題、社内外を取り巻く環境などについて俯瞰して捉える習慣が身につきました。セールス・ディレクターとして日々目の前のお客様に向き合っていると、ミクロな視点に偏りがちになることも多かったのですが、ミクロとマクロの往還から本質を見出そうとする癖がついてきました。研修を受けた1年半後に営業部の責任者となりましたが、まさに今の仕事に活きています。研修の中身としてはサービスデザインの考え方やフレームをインプットしつつ、すぐさま実践するような学び方だったため、この研修の中で自社に役立つものを持ち帰ることができました。また、柔らかな雰囲気の中、講師の方がメンター的な振る舞いで問いかけ思考を促進してくれました。とても良い学びをありがとうございました!credit企画、ディレクション:坂井俊、須貝美智子運営:坂井俊、須貝美智子