新潟県内外の大手企業・スタートアップ・ベンチャー企業が集い、デジタル、DX、イノベーションなどをテーマにした講座・イベントを開発し、提供する教育プログラム「NINNO ACCADEMIA」。コワーキングスペース&貸会議室「NINNO3」を会場とし、月に数回の講座やイベントを開催しています。各分野の実践者が講師として登壇し、最新の知見や実例を共有することで、新潟に新たな発想とつながりを生み出してきました。DERTAは2025年10月8日(水)、22日(水)の2日間、「デザイン思考」をテーマとした講座を担当いたしました。今、ビジネスの現場で求められる“創造的な課題解決のプロセス”を、ワークショップを通して体験的に学ぶプログラム。その様子をご紹介します。■NINNO ACCADEMIA公式サイトhttps://ninno-plaka.com/accademia/プロジェクトの背景NINNO ACCADEMIAは、「ITスキルやグローバル人材を育成するためのオープンアカデミーの開校を通して、新潟からイノベーションの入り口を開く」ことを目的に、2023年9月に始動。DERTAは立ち上げ当初から参画し、講座・イベント参加者同士の学び合いと交流を促進するコミュニティの立ち上げ・設計、および運用支援を包括的に担当し、立ち上げから現在まで、継続的な伴走を行っています。 2023年度の取り組みはこちらNINNO ACCADEMIAでは、開校当初よりITや技術分野を中心に、専門性の高い講座を提供。そして2025年度へと活動を重ねる中で、より広い視野からイノベーションを促すテーマとして注目したのがデザイン思考です。近年、顧客視点の発想やDX推進など、多くの企業が重要視する取り組みの背景には、この考え方が息づいています。DERTAは、得意とするこの領域でプログラム設計と運営を担当。学生・若手社会人から経営者まで、幅広い層に向けてデザインマインドをインストールする講座を実施しました。取り組みについて変化が激しく、正解のない時代と言われる今。そんな中で求められているのは、“人の課題に寄り添い、創造的に解決していく力”です。その鍵を握るのが、デザイン思考だとDERTAは考えます。デザイン思考は、・ユーザーのニーズを第一に考えること・小さく試し、改善を重ねながらより良いものに近づけていくこと・多様な視点を持つ人たちがフラットに意見を出し合える環境を作り、それぞれの創造性を引き出すことこれらを大切にしながら、新しい価値を生み出していく考え方です。今回の講座は、デザイン思考に初めて触れる方を対象にした入門プログラム。1回目で基礎、2回目で応用を学び、業務で使える状態にすることをゴールにしました。講座概要顧客第一視点を育む「はじめてのデザイン思考(基礎編、応用編)」日時:2025年10月8日(水)、2025年10月22日(水) 19:00-21:00場所:NINNO3会議室参加費:1回あたり8,800円(税込)スケジュール:【第一回】基礎編 デザイン思考とは? 発散と収束のワークショップ【第二回】応用編 アイデア設計+カスタマージャーニーマップの作成 プロトタイプ制作 テスト&フィードバック本講座は、DERTA 取締役CDO / COOであり、グッドパッチ Goodpatch Anywhere事業部で新規事業開発を手掛ける須貝美智子が担当しました。初日の基礎編は、デザイン思考の考え方を体感的に学びました。デザイン思考は、見た目や形を整えるための「狭義のデザイン」ではなく、経営や社会といった仕組みそのものを設計するアプローチです。機能や効率を求める時代から、人の体験や感情を起点に価値を生み出す時代へ。変化してきた企業の価値創造のあり方に触れながら、その本質を紐解きます。ワークショップでは、DERTAメンバーの日常から生まれた身近な悩みを課題に設定。個人でのアイデア発想に続き、グループでのブレインストーミングを行いました。自由に発散したアイデアをKJ法で整理・収束させ、DERTAメンバーへのインタビューでは、隠れたニーズを読み解くユーザーインサイトの抽出にも取り組みました。表面的な課題を掘り下げ、解決策を磨き上げるプロセスを実践的に学びました。二週間後、参加者が再びNINNO3に集結しました。応用編のみの参加者も交え、前回の内容を振り返るところからスタート。今回は、プロトタイプ思考を身につけることを目標に掲げ、「考えるよりも先に手を動かし、形にしてみる」という姿勢を体験を通して学びます。多くのアイデアが実現しないのは、完璧を求めすぎて動けなくなるから。実際に成果を出すチームは、動きながら考えています。アイデアを可視化し、フィードバックを得て、反復と改善を重ねることが、デザイン思考の核心です。レクチャーの後は、基礎編で扱った課題をもとに、グループごとに実際のサービス開発を想定したプロトタイピングに挑戦しました。前回取り組んだブレインストーミングとKJ法を組み合わせながら、CJM(カスタマージャーニーマップ)を作成し、ユーザー体験の流れを可視化。そこから、アプリのプロトタイプ制作へと進みました。最後には、4つのチームそれぞれが成果を発表。多様な視点から生まれた、現実的かつ実現性の高いアイデアが共有されました。講座全体を通して重視したのは、デザイン思考を覚えることではなく、体得すること。手を動かして身につけることで、参加者それぞれが実務で生かすヒントを見つけていました。参加者の声改めてデザイン思考について学ぶことができた。アウトプットだけでなく、ユーザーの体験まで俯瞰して仕事に取り組みたい。デザイン思考を学ぶのは、理論よりも実践が大事なのだとわかった。インサイトをいかに引き出すかの重要性を実感し、これまで自分に足りなかった視点をワークを通じて認識することができた。セミナーの仕立てが講義的になりすぎていないところが良かった。程よくリラックスしてワークに取り組めた。サービス開発に直接役立ちそうなワークができて、有意義な時間だった。テキストで終わらせず、実際のアプリ画面まで作ってしまうのが新鮮だった。お客様の声「はじめてのデザイン思考」講座は、参加者の“学びの姿勢”を大きく変える機会となりました。DERTAの皆さまが提供してくださったプログラムは、知識を伝えるだけでなく、実際にグループワークを通して体験的に理解を深められる構成で、参加者にとっても満足度が高い内容になっていたと感じております。基礎から応用まで一貫して「まずやってみる」姿勢を促すファシリテーションにより、普段の業務では得にくい発想転換や他者視点の気づきが多く生まれました。NINNO ACCADEMIAとしても、これまでのAIやテック系の専門技術中心の学びに加え、より創造的な課題解決を促す新たなテーマを届けられた手応えを強く感じています。Credit企画、ディレクション:須貝美智子運営:須貝美智子、齋藤華、大兼梨奈(インターン)